■リゾットと旅する Vol.3+α  「郵便局を見物する」  2007/9/17

        ここでは見学の紹介ではなく、「郵政民営化って何?」という話をします。


        もともと、「郵政」とは何かという話からいたしましょう。
        郵政というのは、郵便局で行っている仕事の事を指します。
        具体的には、郵便事業・郵便貯金事業・簡易保険事業の3つです。
        郵便事業は、私たちにはがきを届けてくれたり、切手を売ってくれたりするお仕事。
        郵便貯金は、貯金箱にお金を入れるのと同じで、郵便局がお金を預かってくれるというお仕事。
        簡易保険は、細かい審査なしで入れる生命保険の全体のお仕事をしています。


        では、今まではその「郵政」のお仕事をしていた「郵便局」は誰が仕切っていたのでしょうか。
        この辺から少しややこしい話になりますので、ゆっくり読んでみてください。

        2003年より前は、日本の国そのものがお役所として、「郵政省」というのを置いていました。
        その「郵政省」が郵便局を取りまとめてお仕事をさせていたわけです。

        ですが、小泉総理大臣(当時)が「構造改革」の中で郵政民営化をうったえました。
        構造改革、つまりは今までのシステムを新しいシステムに変えようという動きです。
        そして2003年の4月から、「日本郵政公社」というところに仕切る組織を移しました。
        日本郵政公社とは国が仕切る会社のようなものです。
        つまり、仕切る組織をお役所から国の会社に変えたのです。

        そして、一番新しい話です。
        2007年の10月から、仕切る組織がまた変わりました。
        今度は、国が仕切る会社ではなく、普通の人が仕切る会社になったのです。
        普通の人のことを難しい言い方では、「民間」といいます。
        なので、「民営化」というわけです。


        民営化までの段取りをお話したところで、「民営化してどうなったのか」を説明しましょう。
        今まで、お役所や国の会社がやっていた仕事は実は結構大変なので、
        全部を1つの会社にさせると大変なことになってしまいます。
        そこで、会社をいくつか作ってそこに分けてお仕事をさせるという形になりました。
        ここで、上に書いてあったことを思い出して欲しいのです。
        郵便局の仕事は3つありましたね?
        ということで、その3つの仕事を分けて、1つの会社でお仕事を1つするようにしました。

        詳しく言いますと、
        郵便事業のお仕事をする「郵便事業株式会社
        郵便貯金のお仕事をする「株式会社ゆうちょ銀行
        簡易保険のお仕事をする「株式会社かんぽ生命保険
        の3つの会社を作ったのです。
        あと、この仕事を引き受けて郵便局で仕事をする「郵便局株式会社」を作りました。
        文字の色は、イメージカラーです。
        郵便局にあったカラフルなライトは、この色を使ってわかりやすくしているのですね。
        これで、国にあったお仕事が全部民間のお仕事になりました。

        これが「郵政民営化」です。
        どうなったのか、少しは理解できましたでしょうか?
        これで、一通りの郵政民営化のお話は終わります。
        お読みいただき、ありがとうございました。



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